Flashforge Adventurer3 でABSフィラメントを使った
ABSフィラメントを使ってサイコロを出力
前回は本体に付いてきたPLAフィラメントを使いました。
今度はABSフィラメントを購入して使ってみました。出力したのは前回のサイコロで設定は標準です。
PLAのサイコロと品質面の違いは特に見当たりらず、サイズも同じでした。
印刷時間は出力が始まってからの時間はPLAと変わりませんでしたが、出力が始まる前にヘッドとプラットフォームを温める時間が結構長くかかりました。このサイコロの時は6分50秒ほど経ってからオブジェクトの出力が始まりました。PLAの時は測ってなかったんですが、こんなに長くはなかった気がします。
その他
他にもオブジェクトを出力してみていていくつか分かったことがあります。
ラフト
ABSで最初に出力したのはギアだったんですが、ラフトを無効にして出力したら失敗しました。
ABS初印刷は失敗した。ラフトをなしにしたのが多分悪かった。 pic.twitter.com/pyc5ptNkrL
— loca (@locatw) 2018年8月1日
この後ラフトを有効にしたらうまく出力できたので、これ以降は必ずラフトを有効にして出力するようにしています。
ヘッドの温度
[2018/08/11 追記] ヘッドの温度を230℃にすると、プラットフォームとラフトの食いつきが非常に強固になり、ヘラを使っても剥がれなくなってしまうようになりました。デフォルトの225℃の戻したところまたうまく剥がれるようになったので、温度設定はデフォルトのままにする方がよいです。
Adventurer3のABSのデフォルトだと、ヘッドの温度が225℃になっています。ところがこの温度だとオブジェクトを出力すると糸が引いたり、変な所にも樹脂が出てしまうことが結構ありました。
完璧にできてるようで実はちょっと課題もある。ABSのデフォルト設定だと変な所に材料が出ちゃってる。設定を変えてみた方がいいのかもしれない。温度かな? pic.twitter.com/DKF4ElLI7R
— loca (@locatw) 2018年8月2日
調べてみると、ABSでは230℃以上に設定するらしいので、設定で230℃にして出力するようにしたらうまく出力されることが多くなりました。(それでもたまに起きます。)
プラットフォームの温度
ABSの場合はプラットフォームの温度が100℃くらいになるので、出力が終わった後に触るときはやけどしないように注意する必要がありました。
作ったもの
サイコロ以外にABSフィラメントを使って作ったものです。モデルは全てFusion360で作りました。
ギア
モジュール0.5という規格のギアで歯数は36と12です。タミヤの工作キットのギアと同等のものが作れるか確認したくて作ってみたものです。
ラフトをありにしたらちゃんと印刷できた。でもラフトが強力にくっ付き過ぎてて取れないw pic.twitter.com/yQDYCLUOIl
— loca (@locatw) 2018年8月1日
ギアボックスに組み込んでもちゃんと動いた。赤いのはPLAで印刷したもの。 pic.twitter.com/NKnqNbpmz9
— loca (@locatw) 2018年8月1日
同じものはPLAでも出力していました。
Adventurer3でモジュール0.5のギア(36Tと12T)をPLA樹脂を使って印刷してみた。青いのはタミヤの工作キットのギア。正直歯の部分は歪になるんじゃないかと思ってたけど、まったくそんなことなくキレイに印刷できてるっぽい。これそのまま使えるんじゃないか? pic.twitter.com/GLzrNlSqHX
— loca (@locatw) 2018年7月29日
ただ課題があって、真ん中の穴の直径がデータより小さくなってしまいます。
小さいギアの部分で歯と穴の距離が近すぎて直径が小さくなってるのかと思ってでかい方だけで印刷した。それでも穴の直径が2.5mmになったから別の理由らしい。 pic.twitter.com/V2FjfbkLBD
— loca (@locatw) 2018年7月29日
乾電池ホルダー
乾電池を収納ボックスにそのまま入れて保管していたんですが、ショートしたら危ないなぁと思っていたのでホルダーを作りました。(これを作るときに金属のノギスでサイズを測っていたら、電池が発熱して火傷しかけました...)
単三乾電池ホルダーを3Dプリンターで作ってみた。モデリングはFusion360。印刷はFlashforge Adventurer3で材質はABS。 pic.twitter.com/A2VSVPv63M
— loca (@locatw) 2018年8月2日
円の深さを10mmにしたらかなり安定した。あとヘッドの温度をデフォルトの225℃から230℃に上げて印刷したら変な所に材料が出てた問題も解消された。ABSは230℃以上って記事があるからデフォルト設定が少し低いらしい。 pic.twitter.com/WlREzQCZ8g
— loca (@locatw) 2018年8月3日
ユニバーサルジョイント
3Dプリンターで作ってみたかったものの1つがユニバーサルジョイントでした。
Flashforge Adventurer3でユニバーサルジョイントを作れた。手に持ってるシャフトの直径が3mm、ジョイントの直径が8.2mm、真ん中の立方体は1辺5mm、ネジはM1.4x3mm。こんな小さなパーツでも3Dプリンターで作れるんだね。 pic.twitter.com/a5UUsUWwao
— loca (@locatw) 2018年8月4日
モーターで回してみた。たーのしー! pic.twitter.com/N35Otx9ALL
— loca (@locatw) 2018年8月4日